人と組織が自由に変化し、夢を叶える「チェンジ・サイエンス」
組織リーダーにとって、動きが速くニーズが多様化する市場で、夢を叶え続けるためには、人と組織が自由に行動やスキルを変化できる「チェンジ・サイエンス」は変化の特効薬です。
「チェンジ・サイエンス」の2つのアプローチと2つのスキル
人と組織が夢を叶えるためには、理想的な世界を描くだけでなく、実践する人が自由な選択肢を持ち、自由に振舞い、自由を感じることが大切です。
チェンジ・サイエンスは、これから向かう組織の方向性と変化する人々の感覚を調和するために、
- サイエンス(科学的)
- センス(感覚的)
の2つのサイドから変化にアプローチします。
また、組織が描いた理想の未来に向かって、組織と人々が共に成長するためには、具体的な「やり方」と人の内面にある「あり方」の両方が必要です。
チェンジ・サイエンスは、人と組織が自信や信頼関係や協働関係を生みだしながら変化に寄り添うために、
- メタスキル(あり方)
- スキル(やり方)
の2つのスキルを変化に活用します。
チェンジ・サイエンティストとは…
「チェンジ・サイエンス」を身につけた組織リーダー、
つまり「チェンジ・サイエンティスト」は、
- 外から見えやすく、言語化しやすく、伝えやすい
「サイエンス」や「スキル」 - 内にあって見えにくく、言語化しにくく、伝えにくい
「センス」や「メタスキル」
を身につけ、人と組織の夢を叶えられる人です。
変化に対する「サイエンス」と「センス」のアプローチ
組織が「理想の未来」に向かうとき、ハードの3S(戦略、組織構造、システム)は経営の意思で変更できます。
一方、ソフトの4S(スタイル・人材・価値観・スキル)は変化しにくいと言われています。
例えば、競争の激しい今の時代、「売上目標」を追いかけていたのでは安定的な業績は望めません。ある組織は「顧客満足度」を高めることを一番の戦略にし、人事評価やオペレーションを変更しました。しかし、人々は、売上の話ばかりして、顧客満足に向かっているように見えないことがあります。
人はなぜ、戦略や行動からでは変化しにくいのでしょう?
人の意識には階層あり、
「環境」「行動」「能力」の一部など、外的レベルは、人がふだん意識しています。
しかし、「ビジョン」「自己認識」「価値観」「能力」の一部など、内的レベルは、人がふだん意識していません。
組織の方針に向けてハードの3Sを整え、戦略や環境や行動など外からわかる部分を大きく変えるよう指示されても、それが自分の内面にあたるソフトの4Sとうまく接続できないと、不安や抵抗が起ります。
組織が柔軟に変化するために、「チェンジ・サイエンス」は組織の向かう方向と人の意識の階層を「サイエンス」と「センス」の両方からのアプローチで調和をはかります。
変化に対する「メタスキル」と「スキル」の活用
人や組織が「現状」から「理想」の未来に向かって「変化」するためには、次の3つの要素を明らかにする必要があります。
- 理想に向かう適切な「プロセス」
- 理想と現状の差を埋めるための「リソース」
(スキル・情報・経験・お金・環境・仕組・・・) - 人が変化するのに十分な「タイムライン」
実際に「現状」から「理想」に向かって変化する過程では、「プロセス」「リソース」「タイムライン」をうまく開発し続けます。
組織が速やかに変化するために、「チェンジ・サイエンス」はオペレーションやモニタリングのようなやり方の「スキル」と、態度や関係性のようなあり方の「メタスキル」の両方を活用します。