2002年、リクルートのグローバル戦略の萌芽期に、NYにある米国IBMに出向が決定。当時のリクルートの全役員と面談し、グローバル経営について知りたいことをヒアリングして出発しました。
出向先は、グローバルワイヤレスの本部組織(当時、世界の20%シェア)。配属先は、ソリューション/マーケティング/オペレーションの3カ所で、ミッションは以下の通り。
- 業務サポートを通じて具体的な業務やストラテジーを学ぶ
- IBMの組織/ビジネス方法論/業務手続/技術を学ぶ
- アメリカと日本の文化/ビジネスの違いを理解する
業務の傍ら、IBMの戦略作成実行やオペレーションの仕組みについてイントラネットで調べ、関連書物を読んでは関係者にインタビュー。リクルートと米国IBMを比較したレポートを11本、毎月作成しては、リクルート経営陣と日本IBMに送ること1年。全社からレポートについての問合せを受け、グローバル業務を意識するきっかけになりました。11本のレポートは、以下のテーマで書きました。
- 紹介(IBMについて、派遣内容、米国のオフィス)
- 情報(量・密度・共有化、ペーパーレス)
- 自律型組織(マネジメント、キックオフ、ソリューションチーム)
- 独立性(オフィス、コミュニケーション、インテリジェントワーカー、ワークスタイル)
- 人材(ポートフォリオ、人材マネジメント、調達)
- 人材(配置、評価、報酬、教育)
- ワークプレイス(知的労働者の生産性、情報入手方法、情報伝達)
- 企業戦略(目標、ドメイン、事業ポートフォリオ、投資マネジメント、成長戦略)
- 事業戦略(ビジネスリーダーシップ、マーケティング、実行計画、ギャップ分析、ビジネスプランニング)
- 業績管理(スコアカード、目標設定、セールスマネジメント、マネジメント体制)
- 内部統制(リスク評価、リスクコントロール、リスクモニタリング)